イエウールは、複数の不動産会社に一括査定を依頼できるサイトです。
売却の成立をサポートする件数が年間20万件を突破していることから、多くの人が利用しているサービスであることが伺えます。
とはいえ「怪しい不動産会社を紹介されない?」「正確な査定価格を提示してもらえるの?」など、サービスを利用する前は不安や疑問が浮かぶこともありますよね。
そこで今回はイエウールに関する口コミをピックアップし、実際のところどうなのかを徹底的に解説します。
また本記事では、イエウールを利用するメリットとデメリット、イエウールで査定を依頼する流れも紹介します。
イエウールの評判が気になる人、不動産の売却を考えている人はぜひ最後まで読んでみてください。
イエウールが怖い・最悪と言われているのはなぜ?
インターネットやSNSを調べてみると、「イエウールを利用して怖い目にあった」「イエウールのサービスが最悪だった」など、イエウールに対するネガティブな口コミがいくつか投稿されています。
2023年4月には提携不動産会社数・利用者数・査定対象エリア数で1位を獲得し、不動産一括査定サイトではNo.1とも言われているのに、なぜ不安に感じさせるような口コミがあるのでしょうか?
主な理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 不動産会社からの電話が多いから
- 60秒査定と言いながら実際は査定に1日以上かかることもあるから
- 不動産会社の対応が良くなかったから
イエウールの利用をためらいそうになる理由ばかりですが、実際はサービスの内容を誤解したまま査定を依頼したのが原因で「怖い」「最悪」といった印象に繋がったケースもあります。
以下の見出しで、イエウールの悪い口コミについて詳しく確認してみましょう。
不動産会社からの電話が多いから
「イエウールが怖い・最悪」と言われる理由としてまず考えられるのは、不動産会社からの電話が多いからです。
1日に複数の会社から電話が掛かってきたり、一度査定依頼を出したら定期的に不動産会社から電話が掛かってきたりするのが鬱陶しく感じるため、イエウールに対してマイナスイメージを抱いてしまうのです。
確かに、1日に何度も電話が掛かってくるとストレスになりますよね。
イエウールは、複数の不動産会社に一括で査定依頼を出せるサービスです。
査定結果はイエウールを介してではなく、不動産会社から直接連絡が来るため、2社に依頼したら2社から、5社に依頼したら5社から結果を伝える電話が掛かってくると考えて良いでしょう。
イエウールを利用した時点で不動産会社に「不動産を売却する意志がある」と判断されるケースもあり、場合によっては査定結果を伝えた後も定期的に電話が掛かってくることがあります。
査定額を知りたいだけの人や契約する不動産会社を決めた人とっては迷惑に感じてしまうかもしれませんね。
不動産会社からの電話の多さが気になる場合は、最初は1〜2社のみに査定依頼を出してみたり、「もう売却する不動産会社を決めたんです」と伝えたりすることで、電話の数を抑えられるでしょう。
60秒査定と言いながら実際は査定に1日以上かかることもあるから
イエウールの口コミを調べていると、「イエウール公式では「60秒査定」と謳っているのに、実際は査定に1日以上かかっているじゃないか!」という声もあります。
短時間で簡単に査定できることに魅力を感じ、イエウールを利用することを決めた方もいるでしょう。
60秒で査定が完了すると思って利用したのに、実際は1日以上かかると不快に感じますよね。
しかし、イエウールの公式サイトをよく見てみてください。
イエウール公式サイトでは、「査定スタート」ボタンの上に「かんたん60秒入力」という言葉が添えられています。
つまり査定に必要な項目を入力するのにかかる時間の目安が60秒なのであり、査定結果が60秒で通知されるわけではないのです。
「60秒査定と言いながら実際は査定に1日以上かかることもある」という意見は、60秒で査定結果が出ると勘違いしたまま利用したため生まれた口コミであると言えます。
不動産会社の対応が良くなかったから
「不動産会社の対応が良くなかった」というのも、イエウールの悪い評判が投稿される原因のひとつです。
丁寧かつ親切に対応する不動産会社がほとんどですが、残念ながらたまに雑な言葉遣いをしたり、高圧的な態度で契約を迫ったりするところもあります。
イエウールはあくまでも不動産を売りたい人と不動産会社を繋ぐサービスですし、良くない対応を取った不動産会社が悪いのですが、イエウールにまでマイナスイメージを抱く人もいるようです。
もし不動産会社から不適切な対応を取られたら、その会社との取引の中断を検討しましょう。
「査定額が良いし、自分が少し我慢すれば済む話だよね」と思って契約してしまうと、売却手続きが終わるまでストレスを感じながら作業することや、不動産会社にとって有利な条件で売却するよう強いられることだって起こり得ます。
査定依頼を出した不動産会社が良くない対応をするところだった時は、「契約する会社を決めたので」と断り、次の会社を探してみましょう。
イエウールなら複数の会社へ一度に査定依頼を出せるため、2回目以降に査定を依頼する会社を選びやすいですよ。
イエウールの口コミや評判
インターネットやSNSには、イエウールに関するさまざまな口コミ・評判が投稿されています。
良い意見も悪い意見もチェックして、自分もイエウールを利用するか総合的に判断しましょう。
イエウールの良い口コミ・評判
それでは、まずはイエウールの良い口コミ・評判を確認してみましょう。
今回紹介するのは、以下の2つの口コミ・評判です。
- ローン残債よりも高い査定価格が提示された
- 地方でも多くの不動産会社から連絡が来た
ローン残債よりも高い査定価格が提示された
イエウールの良い口コミ・評判としてまず挙げられるのは、ローン残債よりも高い査定価格が提示されたことです。
ローン残債よりも査定価格が良いと不動産を売却するハードルが下がりやすいですから、その分「うちの会社で物件を売却しませんか?」とたくさんの電話が掛かってきたり郵送物が送られたりすることもあります。
まさに嬉しい悲鳴と言える状況です。
ローン中の家を売却するときは抵当権を外すため、ローン残債をすべて返済する必要があります。
抵当権とは、ローンを組んで不動産を購入した人がローンを返済できなくなったとき、お金を貸した金融機関がその不動産を担保にできる権利のことです。
3,000万円のローンを組んで新築住宅を購入し、1,800万円の返済が完了している状態で家を売却する場合は、1,200万円のローン残債を支払うことが求められます。
ローン残債を返済するときは、不動産の売却益を充てるのが一般的です。
ローン残債1,200万円の不動産を1,000万円で売却できた場合は、自分たちで用意するのは200万円という計算になります。
さらに不動産の売却額によっては、自分たちでお金を用意する必要がなくなったり、お釣りが返ってきたりするケースもあります。
ローン残債1,200万円のところ、売却額が1,400万円なら、200万円を手元に残すことが可能です。
査定価格は、不動産がいくらで売れそうなのかを示す金額です。
査定価格がローン残債と近いほど自己負担額が減ることを期待できますし、ローン残債より高いほど手元に残るお金が多くなることが予想されます。
もしお金が手元に残りそうなら、売却益の一部を引っ越しの費用として使うのも良いでしょう。
イエウールなら一度に複数の会社へ査定依頼を出せるため、納得できる査定額を提示してくれる不動産会社を見つけやすいですよ。
地方でも多くの不動産会社から連絡が来た
地方でも多くの不動産会社から連絡が来たというのも、よく見られるイエウールの良い口コミ・評判です。
イエウールは全国2,300社以上の不動産会社と提携しており、47都道府県すべてを網羅しています。
大都市圏の不動産でなくても、仲介や購入を希望する会社から連絡が来やすい環境が整っているサービスと言えますね。
地方のなかには少子高齢化が進んでいる地域も多くあり、物件の購入を希望する人がほとんど見つからない場面や、空き家問題が深刻になっている状態があちこちで発生しています。
人口が減っているのに加え、余っている家の数がどんどん増えるケースもあるため、地方の不動産を売却するのは一苦労です。
そんな時でも頼りになるのが、イエウール。
査定を依頼したい不動産の所在地や状態を入力するだけで、一度に複数の不動産会社へ査定を依頼できます。
地方の不動産を得意としている会社や、地元に根差した事業を展開しているところもあるので、想像していたより多くの連絡が来ることも!
不動産の立地にかかわらず、しっかりと査定を受けやすいのもイエウールの魅力です。
イエウールの悪い口コミ・評判
ポジティブな口コミ・評判が見つかった一方、以下のようなイエウールに関するマイナス評価も見られました。
- 不動産会社からの連絡の対応が大変だった
- 対応が良くない不動産会社がいた
確かに不動産会社の連絡が多すぎると対応が大変ですし、適当に対応されると不快な気持ちになりますよね。
それでは以下の見出しで、イエウールに対して悪いイメージを抱いた理由と対処法を詳しく紹介します。
不動産会社からの連絡の対応が大変だった
イエウールの悪い評判・口コミとして頻繁に見られるのは、不動産会社からの連絡の対応の大変さです。
イエウールは一度に複数の不動産会社に査定依頼を出せるサービスなので、査定依頼を出した不動産会社の数が多ければ多いほど連絡の数も増え、対応の手間がかかるのです。
またイエウールを利用する方のなかには、不動産の売却は考えておらず、自分が所有している不動産の価値を把握するために査定依頼を出す方もいます。
査定額さえ分かれば良いと思っているのに、不動産会社から「不動産の売却を考えておられますか?」と何度も電話が掛かってきたら次第に面倒くさく感じるようになりますよね。
そもそも、イエウールは不動産の売却を検討している方と不動産会社をマッチングさせることを想定したサービスです。
売却を考えていない方にとって、不動産会社からの連絡の多さは煩わしさを感じる原因になっているのかもしれません。
もし不動産会社からの連絡を断りたい場合は、以下のような対応を取ってみてください。
断るタイミングによって対処法が異なるので、イエウールを利用する前にチェックしておきましょう。
タイミング | 対処法 | |
査定依頼を出した直後 |
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査定依頼後しばらくしてから |
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イエウールで査定依頼を出すと、すぐにイエウール運営から確認メールが届きます。
この確認メールに記載されているメールアドレスへ、キャンセルしたい旨の連絡を入れましょう。
査定依頼を出してしばらくしてから連絡が来ないようにする場合は、不動産会社へ直接連絡することをおすすめします。
相手に不快感を与えたり、トラブルに発展したりするのが心配な方は以下の表を参考にしてみてください。
上手な断り方 |
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避けた方が良い断り方 |
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曖昧な断り方をしたら少し期間を開けてまた連絡が来ますし、正直に伝えると角が立つ可能性があります。
購入者が見つかっていない・売却しようとは思っていない状況でも、連絡の数を減らすため、査定が必要ないことを伝えるようにしてみてください。
もし査定額を知りたいだけなら、イエウール公式サイトに掲載してある家査定シミュレーターを使うのもおすすめです。
不動産の所在地・広さ・築年数・購入額・売却希望時期を入力するだけで、査定額を自動で概算してくれます。
このシミュレーターだと不動産会社に依頼を出さなくて済むので、ぜひ利用を検討してみてください。
対応が良くない不動産会社がいた
「不動産会社の対応が良くなかった」という意見も、イエウールの悪い口コミ・評判としてよく見かけます。
せっかく査定依頼を出したのに、不動産会社からの返答がぶっきらぼうだったり、適当だったりしたらがっかりしますよね。
対応が良くない不動産会社の例としては、以下のようなものが挙げられます。
- 営業の電話が何度も掛かってくる
- 査定額に納得できないのに、その価格で売って欲しいと迫ってくる
- 査定結果の連絡が来ない
何度も営業の電話が掛かってきたり、売却を迫られたりすると多くの人は嫌な気分になってしまいます。
対処法として、その不動産会社に「これ以上の連絡は不要です」とハッキリ伝えることが大切です。
「購入者が決まったので」と言い、不動産会社の担当者が「これ以上は連絡しない方がいいな」と思えるよう話の流れを持って行くのもひとつの手段です。
それでもしつこい場合は、イエウール運営に連絡を入れてみてください。
公式サイトのお問い合わせフォームから、不動産会社の名前・担当者の氏名・営業の内容などを送信します。
クレームが多い不動産会社だと、イエウールとの提携契約が解除されることもあります。
査定結果の連絡が来ないときは、以下のような対応を検討してみましょう。
- 査定依頼を出した時の入力内容が間違っていないか確認する
- 査定依頼後、イエウールから確認メールが届いていないか確認する
査定依頼を出したときに入力した電話番号やメールアドレスが間違っていると、査定が完了しても結果が届くことはありません。
査定依頼を出した後すぐにイエウールから送信される確認メールから、入力内容をチェックしてみてください。
もしイエウールから確認メールが届いていない場合は、何かしらの不備があって査定依頼ができていない可能性があります。
イエウール運営に査定依頼が出せているか問い合わせるか、もう一度最初から査定を依頼してみるのがおすすめです。
イエウールのメリット
イエウールを利用するメリットとしては、主に以下の4点が挙げられます。
- ネットで簡単に一括査定ができる
- 全国2370の不動産会社に対応している
- 最大6社を比較できる
- 7種類の不動産の査定ができる
それではサービスの内容と関連付けながら、イエウールのメリットについて詳しく紹介していきます。
ネットで簡単に一括査定ができる
イエウールのメリットとしてまず挙げられるのは、ネットで簡単に一括査定ができることです。
インターネット環境さえ整っていれば、スマートフォン・タブレット・パソコンなどからいつでも・どこでも・簡単に査定を依頼できます。
イエウールを介した一括査定の依頼は、公式サイトの一括査定専用のページに必要項目を入力するだけで完了します。
必要項目の入力画面はチャットのようなレイアウトなので、電子機器の操作に慣れていない方でも簡単に入力しやすいでしょう。
入力する項目の数は20前後です。
住所・不動産の種類・間取りといった不動産の基本的な情報は、複数の選択肢のなかからワンタッチで選べます。
完全無料で利用できるのも嬉しいポイントです。
イエウールでは、一括査定に必要なすべて情報を60秒で入力できることを強みにしています。
複数の不動産会社に足を運ぶ手間を省けるため、イエウールは忙しい方や外出が難しい方、近くに不動産会社がない方にとってとても便利なサービスと言えます。
全国2370の不動産会社に対応している
全国にある2,370の不動産会社と提携しているのも、イエウールの強みのひとつです。
総務省によると日本の市町村数の合計は1,718市町村なので、単純計算すると1つの市や町につき1〜2カ所の不動産会社がイエウールと提携していると言えます。
イエウールと提携している不動産会社をまとめると、47都道府県すべてが査定対象エリアになります。
物件の所在地を気にすることなく査定依頼を出せるのが、イエウールのメリットです。
東京商工リサーチが2022年1月に実施した「不動産の一括査定サイトに関するランキング調査」では、調査対象になった7つの不動産一括査定サービスのうち、イエウールだけが提携不動産会社数が2,000件を超え、堂々の1位に輝きました。
イエウールと提携している不動産会社には、以下のようなところがあります。
- 日本国内大手の不動産会社
- 地域密着型の不動産会社
- 特定の分野に特化している不動産会社(空き家売却、土地など)
安心して取引したいなら国内大手、地方で売買するなら地域密着型、高く売るなら特定の分野の特化型など、自分の希望に合わせて査定を依頼する不動産会社を選択することが可能です。
「提携している不動産会社が2,370カ所もあると、なかには怪しいところもあるのでは?」と気になる方も、ご安心ください。
イエウールでは独自の基準を設け、宅地建物取引業の免許を保有しており、一定期間内に行政処分を受けていない優良な不動産会社だけを厳選して紹介しています。
クレームが多い会社はイエウールが提携を解除するため、良質な不動産会社が集まっている状態が保たれていますよ。
最大6社を比較できる
不動産業界に精通していないと、提示された査定額が相場よりも高いのか・低いのか判断するのはとても難しいものです。
そのため複数の不動産会社に査定を依頼し、契約するところを比較・検討することが大切です。
査定額や契約する不動産会社によっては、売却額が100万円以上違うケースもよくあります。
イエウールでは、一度に最大6社の不動産会社を比較することが可能です。
実際に6社もの不動産会社を巡り、それぞれと査定について話そうとするとかなりの時間と労力がかかりますよね。
しかしイエウールはインターネットを介したサービスなので、手軽に複数の会社を比べられます。
一度に比較できる不動産会社の数が6社というのも注目ポイントです。
査定を依頼する不動産会社の数が少なすぎると、査定結果や担当者の対応を比較し、納得できる業者選びが難しくなってしまいます。
かと言って10何社にも査定依頼を出すと、数が多すぎて対応や比較が大変です。
6社というのは、ちょうど良い数だと考えられます。
1回目の査定依頼を6社に出し、納得できる不動産会社が見つからなかった場合は、もう一度最大6社まで査定依頼を出すことが可能です。
一度に査定依頼を出せるのが6社なだけなので、自分に合った不動産会社が見つかるまで繰り返し査定を依頼してみてください。
もし「一度に6社もの連絡に対応できない!」「6社だと多すぎるなぁ」と感じる場合は、1〜5社に査定依頼を出すのもひとつの手段です。
査定依頼を出したらしばらくの間はたくさん連絡が来ることが予想されるので、対応しやすい数の不動産会社に依頼しましょう。
7種類の不動産の査定ができる
「不動産」という括りのなかには、一戸建て住宅や土地などさまざまな種類があります。
一戸建て住宅と土地のみのような一部の不動産にしか対応していないサービスも多いなか、イエウールでは下記7種類の不動産の査定に対応しており、幅広いニーズを取り込んでいます。
- 分譲マンション
- 一戸建て
- 土地
- 一棟アパート・一棟マンション
- 区分マンション(収益)
- 一棟ビル
- 区分所有ビル(ビル一室)
イエウールでは分譲マンションや一戸建てのような居住用だけでなく、一棟アパート・一棟マンション・区分マンションなど幅広い不動産に対応していることが分かります。
イエウールと提携している2,370カ所もの不動産会社のなかには、一戸建ての売買の実績が豊富なところや、分譲マンションの売買、土地の売買を得意としているところもあります。
売却活動を有利に進めるため、売却したい不動産の種類を基準に不動産会社を選ぶのもおすすめです。
イエウールのデメリット
不動産会社まで足を運ぶ手間を省ける、47都道府県すべてに対応している、幅広い種類の不動産を売却できるなど、イエウールには多くのメリットがあることが分かりました。
しかしその反面、いくつかデメリットもあります。
イエウールの主なデメリットは、以下の4つです。
- すぐに査定価格が分かるサービスではない
- 地域によっては不動産会社が少ない
- 不動産会社からの電話が多い
- キャンセル連絡を各不動産会社に行わなければいけない場合がある
すぐに査定価格を知りたい方や、売却する気はなく査定価格を把握したいだけの方は、イエウールのサービスを不便に感じるかもしれません。
それでは、イエウールのデメリットの詳細と対処法を解説します。
すぐに査定価格が分かるサービスではない
イエウールのデメリットとしてまず挙げられるのは、すぐに査定価格が分かるサービスではないことです。
急いで不動産を売却したい方は、「いつになったら連絡が来るんだろう」と不動産会社から電話が掛かってくるまでヤキモキしてしまうかもしれません。
査定結果の連絡が来るタイミングは、不動産会社によって異なります。
2〜3日の間に連絡が来るケースもあれば、1週間後に電話を掛けて来た不動産会社もあるので、イエウールを利用する際は時間に余裕を持っておく方が良いでしょう。
いつまで経っても査定価格の連絡が来ない場合は、以下のような対応を検討してみてください。
- 査定依頼時にイエウールから送られるメールを確認する
- イエウール運営に問い合わせる
- もう一度査定依頼を出してみる
イエウールで査定依頼を出すと、依頼内容がまとめられた確認メールが送信されます。
この確認メールで、依頼内容や自分の連絡先が誤っていないかチェックしてみましょう。
もし確認メールが届いていない場合は、迷惑メールも見てみてください。
それでも見当たらないときは依頼時に登録した情報が誤っており、査定依頼を出せていない可能性もあるので、もう一度最初から情報を入力して依頼を出してみましょう。
依頼内容や連絡先は正しいのに連絡が来ない場合は、イエウールの運営に問い合わせるのもひとつの手段です。
イエウール公式サイトにはお問い合わせフォームが設けられていますし、確認メールには問い合わせ用のメールアドレスと電話番号が記載されています。
イエウールの運営に問い合わせるときは、下記のような項目を伝えてみてください。
- 査定依頼を出した月日
- 査定を依頼した不動産会社の名前
- 査定を依頼した不動産の所在地
- 査定を依頼した人の氏名・連絡先
また「連絡が来るのが遅くない?」と感じる方のなかには、イエウールの「60秒入力で査定」というキャッチコピーを、「60秒で査定結果が出る」と誤って解釈している方もいる可能性があります。
イエウールは査定依頼を出すために必要な情報を入力する所要時間が60秒なのであり、査定結果が60秒で出るサービスではないことも留意しておきましょう。
地域によっては不動産会社が少ない
イエウールと提携している不動産会社の数は2,370社もあり、47都道府県すべてが査定対象エリアになっています。
「イエウールなら日本国内の不動産をほとんど扱える」と言っても過言ではないほどの充実度ですが、やはり地域によって不動産会社の数は大きく異なります。
イエウール公式サイトの情報を参考に、都道府県別の提携不動産会社数をいくつかピックアップし、以下の表にまとめてみました。(2023年10月11日時点の情報です)
都道府県名 | イエウールと提携している不動産会社の数 |
北海道 | 約90件 |
岩手県 | 約10件 |
群馬県 | 約30件 |
東京都 | 約390件 |
静岡県 | 約70件 |
富山県 | 約20件 |
大阪府 | 約260件 |
京都府 | 約60件 |
広島県 | 約40件 |
鳥取県 | 約10件 |
高知県 | 約5件 |
福岡県 | 約130件 |
沖縄県 | 約40件 |
表を見てみると、都道府県によってイエウールと提携している不動産会社の数には大きな差があることが分かります。
イエウールと提携している不動産会社の数が少ない地域の人は、依頼したり比較検討したりできる会社があまりないため、物足りなく感じる場面があるかもしれません。
また不動産会社によっては「○○市と△△市だけ対応しています」と、査定や仲介を行うエリアを限定しているケースもあります。
不動産の所在地によっては、イエウールと提携している不動産会社では査定を受けられない可能性があることも留意しておきましょう。
もし「イエウールと提携している不動産会社だけでは足りないな」「提携している不動産会社が見つからない」と思ったときは、イエウールと提携していない不動産会社にも注目してみてください。
国土交通省が発表している令和4年度宅地建物取引業法の施行状況調査結果によると、宅地建物取引業者は令和4年度末(令和5年3月)の時点で129,604業者もあるとのこと。
なんとイエウールと提携している不動産会社の数の50倍以上です!
近隣の不動産会社は、国土交通省が公開している建設業者・宅建業者等企業情報検索システムから検索できます。
イエウールで気になる不動産会社に一括で査定依頼を出し、足りない分は自分で調べて個人的に連絡を取ることも検討してみてください。
不動産会社からの電話が多い
一度査定依頼を出すと、不動産会社からの電話が多くなるのもイエウールのデメリットです。
イエウールは不動産を売却する方が利用することを想定したサイトなので、査定依頼を出した時点で不動産会社からは「売る意志がある」と判断されることがあります。
そのため査定結果の連絡だけでなく、「うちで売りませんか?」という営業の電話が掛かってくる場面も見られるのです。
不動産会社からの連絡の数は、査定依頼を出した数に比例して多くなる傾向にあります。
1社に査定を依頼したら1社から、イエウールで一度に依頼できる最大の6社なら6社から連絡が来ると考えておきましょう。
しかも、査定結果の連絡だけでは終わらないケースもあります。
少し時間を置いて「あの時イエウールから査定を依頼された不動産はどうなりましたか?」「今ならキャンペーンを実施していますよ」と声を掛けられることだって起こり得ます。
不動産の売却を本格的に検討している方にとってはとても心強いですが、あまりにも連絡が多すぎると対応に疲れてしまい、売却する気持ちが次第に削がれてしまうかもしれません。
また、まだ売却することが確定していない方や、売却する気はなく査定額だけを知りたい方も、電話を取るのが面倒に感じるようになるでしょう。
不動産会社からの連絡の多さが気になる場合は、以下のような対策法を試してみてください。
- 査定を依頼する不動産会社の数を減らす
- 「買い取ってくれる人が見つかった」と伝える
- 「他の不動産会社と専任媒介契約を結んだ」と伝える
- 査定依頼は出さずイエウールの「家査定シミュレーター」を使う
複数の不動産会社からたくさん連絡が来るのが気になるときは、査定を依頼する不動産会社の数を減らしてみましょう。
イエウールは1回につき最大6社へ査定依頼を出せますが、まずは1〜3社に絞り込んで声を掛けてみてください。
「まだ色々比較したい」「もう少し多くても対応できるかも」と感じたら、2回目の一括査定依頼を出したり、一度に連絡を取る不動産会社の数を増やしたりすることをおすすめします。
査定依頼を出した後、不動産会社からの連絡が多いと感じたときは「買い取ってくれる人が見つかった」と言ってみましょう。
買い手が見つかっていないにもかかわらず「買い取ってくれる人が見つかった」と言うのは気が引けるかもしれませんが、電話の数を減らすためにも「今後あなたの会社とは取引できませんよ」と遠回しに伝えることが大切です。
また、「他の不動産会社と専任媒介契約を結んだ」と伝えるのも有効であると考えられます。
専任媒介契約とは、依頼者が他の不動産会社に重複して依頼できないよう定められた契約のことです。
こちらも不動産会社の人に「今後は取引できないんだな」と解釈してもらえるフレーズなので、有効に活用してみましょう。
それでも電話がしつこい場合は、イエウールにクレームを入れるのもひとつの手段です。
イエウールではクレームが多く寄せられる不動産会社とは提携を解除し、優良な会社のみが集まる環境を作ることに力を入れています。
公式サイトのお問い合わせフォームから、不動産会社名・担当者の氏名・連絡の頻度・連絡の内容などを送信し、頻繁に連絡が来ないよう相談してみてください。
今のところ売却は考えておらず、査定価格を調べている方には、イエウール公式サイトの「家査定シミュレーター」を使用することもおすすめします。
家査定シミュレーターは、不動産の情報や売却希望時期を入力するだけで、簡易的に査定額を算出するシステムです。
不動産会社には査定が依頼されないため電話は来ないですし、その場ですぐに大まかな査定額を把握できますよ。
キャンセル連絡を各不動産会社に行わなければいけない場合がある
査定依頼をキャンセルしたり、今後のやり取りを止めたりしたい場合は、キャンセル連絡を各不動産会社に行わなければならない場合があります。
2社とやり取りしているだけなら2社に連絡するだけで済むのですが、イエウールを何回も利用して10社に査定依頼を出した場合は10社に連絡を入れなければなりません。
スマホや固定電話に電話番号を入力し、キャンセルしたい旨を伝える作業を何度も繰り返す必要があると想像しただけで辟易してしまいますよね。
各不動産会社にキャンセル連絡を入れる必要がある場面は、査定依頼を出してしばらく経ってから依頼を断りたいと思ったときです。
イエウールは不動産を売却したい人と不動産会社を繋げるためのサービスなので、基本的には査定依頼を出すところまでしか関与しません。
査定依頼を出したら、あとは依頼主が不動産会社と直接やり取りします。
そのため、査定依頼を出して時間が経過したら、依頼主個人が不動産会社に1件1件連絡する必要があるのです。
キャンセルの連絡を入れ、不動産会社の担当者が「かしこまりました」とすんなり受け入れてくれたら良いのですが、場合によっては「もう一度考え直していただけませんか?」「当社で売却するとこのような特典が付いてきますよ」と引き留められることも起こり得ます。
1件の不動産会社とのやり取りに数十分を要するケースもあるので、時間に余裕を持ってキャンセルの連絡をするようにしましょう。
長時間のやり取りを避けたい時は、不動産会社の担当者に「もうこの人とは取引できないんだな」と思ってもらえるようなフレーズを使うのがコツです。
「購入者が見つかった」「他の不動産会社と専任媒介契約を結んだ」などを理由に今後の連絡を断ってみてください。
例外的に、キャンセル連絡を各不動産会社に行わなくて良いケースもあります。
それは、査定依頼を出した直後に「やっぱり止めよう」と思い、キャンセルするときです。
イエウールで査定を依頼した直後だとまだ不動産会社に通知が届いていなかったり、イエウールの運営が不動産会社に連絡を入れてくれたりする場合があります。
査定依頼を出した後に届く確認メールに依頼主用のメールアドレスと電話番号が記載されているので、キャンセルしたい旨を伝えてみましょう。
イエウールで査定を依頼する流れ
イエウールは、60秒で査定依頼に必要な情報の入力が完了し、複数の不動産会社に依頼を出せる査定サービスです。
それでは、イエウールでは具体的にどのような流れで査定を依頼すれば良いのでしょうか。
イエウールで査定を依頼する流れは、大きく以下の3ステップに分けられます。
- 不動産の住所と物件種別を選択する
- 物件の情報を入力する
- 不動産会社を選択し、査定を依頼する
それでは、入力する情報や注意点について詳しく解説します。
ステップ1:不動産の住所と物件種別を選択する
イエウール公式サイトにアクセスしたら、まずは売却したい不動産の住所と物件種別を選択します。
不動産の住所はプルダウンメニューで選択できるため、キーボードで入力する必要はありません。
都道府県・市区町村・町名のように、段階的に所在地を絞り込む流れで選択します。
不動産の住所を選択する際は、以下の4つの項目を把握しておきましょう。
- 都道府県
- 市区町村
- 町名
- 丁目・番地
もし住所をすぐに確認できない場合は、公式サイトのトップページから郵便番号を入力して査定を依頼できます。
郵便番号は郵便局の郵便番号検索ページや、Googleマップのような地図アプリから調べることが可能です。
物件種別の選び方は、イエウール公式サイトのトップページにある「住所から不動産査定」を利用するか、ページ下部に表示される「無料診断スタート」ボタンから入力を開始するかで若干異なります。
トップページの「住所から不動産査定」を利用する場合は、売却したい不動産の住所を入力した後、物件の種類を選択します。
「住所から不動産査定」を利用した場合の、物件種別の選択肢は以下の通りです。
- 分譲マンション
- 一戸建て
- 土地
- 一棟アパート・一棟マンション
- 区分マンション(収益)
- 一棟ビル
- 区分所有ビル(ビル一室)
- その他
ページ下部の「無料診断スタート」ボタンから入力を開始する場合は、初めに物件の種類を選択してから住所を入力します。物件の種類の選択肢や流れが「住所から不動産査定」とは少々異なるので、以下にまとめてみました。
選択肢 | |
1回目 |
|
2回目
(その他を選んだ方のみ) |
|
1回目で一戸建て・分譲マンション・土地を選んだ場合は、すぐに物件の所在地を入力する画面へ移ります。
1回目で「その他」を選んだ場合は、2回目の選択肢で表に掲載されている8種類のなかから該当するものを選びます。
2回目の選択肢のなかには1回目と同じ項目もありますが、気にせず不動産の種類を選んでも構いません。
ステップ2:物件の情報を入力する
売却したい不動産の住所と種類を選択したら、現在その物件に住んでいるか否かを尋ねられます。
居住状況を入力すると物件の情報を入力するフォームが表示されるので、空欄をひとつずつ埋めていきましょう。
物件の情報の入力でもキーボードを操作する必要はほとんどなく、選択肢の中からもっとも適当なものを選ぶだけです。
イエウールで一戸建て住宅の査定依頼を出すときに必要な物件の情報と、2023年10月11日時点の選択肢を以下の表にまとめてみました。
入力する項目 | 選択肢 |
物件の状況 |
|
物件との関係 |
|
査定を依頼した理由 |
|
売却希望時期 |
|
築年数(おおよそ) |
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間取り(おおよそ) |
|
建物面積(おおよそ) |
|
土地面積(おおよそ) |
|
築年数・間取り・建物面積・土地面積に関しては、事前に情報を集めておいた方がスムーズに入力できます。
分からない項目がある場合は、登記簿謄本や登記事項証明書、建物購入時に受け取った重要事項説明書などを参照しましょう。
登記簿謄本と登記事項証明書は、売却したい不動産があるエリアを管轄している法務局で受け取れます。
法務局の窓口まで赴くか、郵送で取り寄せてみてください。
オンライン化が完了している法務局なら、インターネット上からでも確認することが可能です。
ステップ3:不動産会社を選択し、査定を依頼する
物件情報の選択を終えると、査定結果の送付先を入力する画面が表示されます。
査定を依頼する方の氏名・ふりがな・年齢・住所・メールアドレス・電話番号を入力し、「無料査定スタート」ボタンを押すと不動産会社を選択する画面に移ります。
イエウールは2370件以上もの不動産会社と提携しているため、「選ぶのが大変そうだな」と思った方もいるかもしれません。
ですが安心してください。
イエウールでは今まで入力した物件情報をもとに自動的におすすめの不動産会社を選ぶため、厳選された会社だけが画面に表示されます。
査定を依頼したい会社のチェックボックスにチェックを入れ、再度「無料査定スタート」ボタンを押したら依頼完了です。
イエウールがピックアップした不動産会社の詳しい情報を知りたいときは、その不動産会社のロゴマークか写真をクリックすると、詳細情報が表示されます。
イエウールの不動産会社選択画面で表示される詳細情報は、以下の通りです。
- 店舗の特徴
- 店舗の地図・所在地
- 電話番号
- FAX
- 営業時間
- 定休日
- 最寄り駅
- 店舗の写真
- 免許番号
免許番号とは、免許を取得している不動産会社を管理するためのID番号のようなものです。
不動産会社を開業するときは、国土交通大臣もしくは都道府県知事から免許をもらうことが宅地建物取引業法によって義務付けられています。
免許を取得するときに割り振られる番号が、免許番号です。
免許番号を使うと、その不動産会社が過去5年間に行政処分を受けたか否かを調べられます。
行政処分は、法令を違反した業者に課せられるものです。
不動産の売却は高額な取引になりやすい分気を遣いますから、過去の行政処分の履歴は確認しておいた方が良いでしょう。
過去の行政処分履歴は、国土交通省が提供しているデータベース「ネガティブ情報検索サイト」から調べられます。
イエウールを介して各不動産会社に査定依頼を出したら、あとは連絡が来るのを待つだけです。
数日で電話が掛かって来ることもあれば、1週間ほど間が空くケースもあるので、話したい内容を整理しながら気長に待機してみてください。
2週間経っても連絡が来なかったら、イエウール運営や不動産会社に問い合わせるか、もう一度イエウールを介して査定依頼を出してみましょう。
イエウールに関するよくある質問
投資家や不動産業界の関係者でない限り、不動産の売却は一生のうち一度あるかないかくらい経験する機会が少ないものです。
手続きの進め方・契約する業者の選び方・準備する書類など、疑問や不安は尽きませんよね。
イエウールを利用するときも、「この内容で大丈夫かな」「何か忘れていることはないかな」と悩むことがあるでしょう。
そこで今回は、イエウールを利用するとき多くの人が気になりやすい以下の3つの質問に回答します。
- イエウールはキャンセルできる?
- イエウールは途中まで入力してやめても大丈夫?
- イエウールとすまいステップの違いは?
それでは、下の見出しで詳細を確認してみましょう。
イエウールはキャンセルできる?
イエウールを介して査定依頼を出した後、依頼を途中でキャンセルしたくなる可能性は十分あります。
主に以下のような場面で、依頼のキャンセルが検討されているようです。
- 入力内容に誤りがあった
- 「やっぱり売るのは止めよう」と思った
- 買い手がすぐに見つかった
- 査定価格が知りたいだけで、今のところ売却する意思はない
依頼をキャンセルする場合は誰に連絡すればいいのか、そもそもイエウールでは依頼をキャンセルできるのか気になりますよね。
結論から言うと、イエウールを介して査定依頼を出しても途中でキャンセルできます。連絡先はキャンセルするタイミングによって異なるので、以下の表にまとめてみました。
キャンセルするタイミング | 連絡先 |
査定依頼を出したすぐ後 | イエウール運営 |
査定依頼を出してしばらく経ってから | 各不動産会社 |
査定依頼を出した直後に入力内容の誤りに気付いたときは、イエウール運営に連絡することをおすすめします。
依頼を出した後に届く確認メールには、問い合わせ専用のメールアドレスと電話番号が記載されています。
訂正したい内容を整理して、速やかに運営へキャンセルの連絡をしましょう。
査定依頼を出してしばらく経過したら、各不動産会社に連絡する必要があります。
イエウールはあくまでも不動産を売却したい人と不動産会社を繋げるためのサービスなので、依頼を出した後のやり取りには関わらないのが一般的です。
どこか1つの不動産会社と契約を結んだときはその会社以外の会社へ、査定そのものをキャンセルしたいときは依頼したすべての不動産会社へ連絡するようにしてみてください。
イエウールは途中まで入力してやめても大丈夫?
査定を依頼するために必要な情報を入力していると、途中で「いったん入力をやめよう」と思う場面が出てくるかもしれません。
特に建物面積・土地面積・築年数といった不動産の情報に関する質問項目は、いきなり提示されると「どうだったけ」と思い、入力を中断したくなるケースがよくあります。
イエウールで入力を途中でやめても、サービスを利用できなくなったり不具合が起きたりはしないのでしょうか。
その答えは、「イエウールは途中で入力をやめても構わない」です。
入力する手が止まると、画面には入力を催促するような小さな画面が表示されます。
この小さな画面の「入力に戻る」ボタンか「×」マークを押したら入力画面に戻れるので、短時間入力をやめるだけなら問題なく利用し続けられます。
物件の詳しい情報がすぐに分からない、急な用事が入ったなどの理由で長時間入力できないときは、画面そのものを閉じ、パソコンの電源を切っても問題ありません。
タイミングが合うときに改めてイエウール公式サイトにアクセスし、再度査定依頼に必要な情報を入力しましょう。
途中で入力をやめても、連絡先等が不動産会社へ送信されることはありません。査定の依頼が完了するまでは連絡が来ることもないので、ご自身のペースに合わせてイエウールを利用してみてください。
ただし一度画面を閉じてしまうと、以前入力した内容はすべてリセットされてしまいます。
時間帯や日を改めて入力するときは、また一から手続きをする必要があることを留意しておいてください。
イエウールは最短60秒ですべての項目の入力が完了するサービスですから、最初から入力する必要があるとはいえ、そこまで大きな負担や手間にはなりにくいでしょう。
イエウールとすまいステップの違いは?
すまいステップは、イエウールと同じく不動産の査定依頼を一括で出せるサービスです。
運営会社は情報・通信分野の事業を展開している「株式会社Speee」。
イエウールの運営も株式会社Speeeなので、違いがイマイチ分かりにくいですよね。
イエウールとすまいステップを比較できる表を下記に作成したので確認してみましょう。
イエウール | すまいステップ | |
運営会社 | 株式会社Speee | 株式会社Speee |
サービス開始時期 | 2014年1月 | 2020年4月 |
提携不動産会社の数 | 2,370社以上 | 1,000社以上 |
対応可能エリア | 47都道府県 | 47都道府県 |
一括依頼できる数 | 最大6社 | 最大4社 |
机上査定の有無 | 有 | 有 |
査定できる不動産 |
|
|
利用料 | 無料 | 無料 |
入力の所要時間 | 最短約60秒 | 最短約2分 |
問い合わせ窓口 | 公式サイトにお問い合わせフォームあり | 公式サイトにお問い合わせフォームあり |
備考 | 2023年10月時点の情報です |
すまいステップは、イエウールよりも新しいサービスです。
サービス内容はほぼ同じですが、提携している不動産会社の数・一括で査定依頼できる数・査定できる不動産の種類など一部で違う項目があります。
なぜ株式会社Speeeは、類似するサービスを展開しているのでしょうか。
明確な答えは定かではありませんが、株式会社Speeeの目的を伺えるプレスリリースが見つかったので紹介します。
株式会社Speeeは、優良不動産会社に特化した不動産売却一括査定サービス「すまいステップ」をリリースしましたことをお知らせいたします。
すまいステップは、厳しい審査を通過した優良不動産会社のみを完全無料でご紹介する不動産売却一括査定サービスです。
今後も様々なコンテンツや機能拡充を予定しており、更なる優良不動産会社の参画拡大と業務支援を進めて参ります。
引用:株式会社Speee公式サイト「News 2020.04.01 優良不動産会社に特化した不動産売却一括査定サービス「すまいステップ」をリリース」
イエウールは多くの不動産会社を比較して査定を依頼できるサービスであるのに対し、すまいステップは厳選された優良な会社のみを対象にしている印象です。
イエウールは選択肢の豊富さと手続きの手軽さ、すまいステップは質を重視した不動産一括査定サイトであると考えられます。
イエウールの基本情報を解説
東京商工リサーチの調査によると、イエウールは不動産一括査定サイトで国内No.1のサービスです。
特に提携不動産会社数・月間利用者数・査定対応エリア数が突出しており、年間20万件以上の売買契約成立をサポートしています。
運営会社 | 株式会社Speee |
サービス開始時期 | 2014年1月 |
提携不動産会社数 | 2,370社以上 |
一括で査定を依頼できる数 | 最大6社 |
月間利用者数 | 28,000人以上 |
査定対応エリア数 | 47都道府県 |
査定対象の不動産 |
|
机上査定 | 対応可能 |
利用料 | 無料 |
入力の所要時間の目安 | 最短約60秒 |
悪徳企業への対応 | クレームが多い企業は契約を解除 |
イエウールの運営母体である株式会社Speeeは、2007年に設立されし、2020年7月に東京証券取引所JASDAQスタンダード市場への上場を達成した企業です。
運営元がしっかりしているため、イエウールは多くの人が気楽に利用しやすい不動産一括査定サイトだと言えます。
イエウールのまとめ
イエウールは、業界トップクラスの高い評価を得ている不動産一括査定サイトです。
短時間で複数の会社に不動産の査定を依頼できるのがイエウールの魅力。
その一方で、査定を依頼する会社が多ければ多いほど電話の数が増え、対応が面倒に感じるケースもあるのが難点です。
イエウールのメリットとデメリットには、以下のようなものが挙げられます。
メリット | デメリット |
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査定を依頼してすぐにキャンセルする場合はイエウールの運営へ、査定依頼後しばらくしてキャンセルする場合は不動産会社へ1件ずつ連絡する必要があります。
売却先が決まった、不動産会社からの電話が多すぎるなどの状況になったときは、「もう連絡は要らない」「査定が不要になった」といった旨を伝えるようにしましょう。
それでも勧誘の電話がしつこい場合は、イエウールの運営へ連絡することをおすすめします。
メリットもデメリットもありますが、イエウールは総合的な評価が高く、忙しい現代人にとって使い勝手のよい不動産一括査定サイトです。
査定依頼に必要な情報の入力は最短60秒で完了するため、隙間時間にサクッと複数の不動産会社へ査定依頼を出せますよ。
手軽に査定価格を比較したい方、不動産の売却を検討している方は、ぜひイエウールを利用してみてください。