第5回では売却がスタートして、内覧を受けるところまで解説しました。
ここでは、それ以降の購入申し込み→売買契約→決済・引き渡しという流れを見ていきます。
不動産会社のサポートがいちばんしっかりしているステップなので安心してください。
内覧で気に入った人から買いたいという希望が届く(購入申し込み)
実際にマンションの部屋の中を見て「買いたい!」と思った人から申し込みが入ります。
これを購入申し込みと言います。(買付申し込みとも言います。)
ここでの注意してほしいのは一つだけです。
それは値下げ交渉のことです。
購入申し込みでは、あなたが決めて広告に載せていた売り出し価格より安い金額を希望されることが多いのです。
そのまま売ってもいいし、広告の価格でしか売らないと言っても構いません。
しかし、気持ちよく売買を成立させるために、ちょっとだけ値下げしてあげるのがベターな方法です。
相手も得した気持ちになるのでおすすめです。
このために売り出しの時点で値下げする余裕を持った価格にしておくといいでしょう。デキる不動産会社の担当ならそういう戦略を提案してくれるはずです。
売買契約は不動産会社から言われたものをとにかく準備しよう
売却価格が決まったら、次は売買契約です。
必要な書類は不動産会社の担当が教えてくれるので、きっちり揃えましょう。
マンションの権利証(登記識別情報通知書)や印鑑証明などが必要になります。
売買契約では手付金を受け取る
売買契約のタイミングで、買主から手付金を受け取ります。
売買価格の5%や10%なので、100万円以上のお金になります。驚かないようにしましょう。
また、もし契約がダメになったら返す可能性もあるので、部屋の引き渡しが完了するまでは使わないようにしましょう。
決済と引き渡し。最後のお金のやりとりと部屋の明け渡し
売買契約から数週間から数ヶ月空けて、決済と引き渡しの日になります。
決済とは、売却代金の全額をもらうことです。先にもらっている手付金を差し引いた金額を買主からもらいます。
引き渡しは、マンションの鍵を買主に渡すことです。これまでに引っ越して部屋を空っぽにしておきましょう。
決済のタイミングで住宅ローンも完済する
決済で売却代金を受け取ったら、それを住宅ローン完済のためにすぐ使います。
その場で借りていた銀行への振り込みをして、抵当権を外す依頼を司法書士にする流れです。
このあたりも不動産会社の担当がきっちり手配してくれるので、おまかせしましょう。
最後に仲介手数料を払う
ここまでで不動産会社のサポートは完了となり、売却代金の3%程度の仲介手数料を支払います。
売却代金から払うので、別に用意する必要はありません。
ここまでで売却自体は完了です。
次の第7回が最終回となります。そこでは、税金の話とこれまでのまとめをしておきます。
中古マンションの売却で利益が出ることはほぼありませんが、マイナスがあれば減税を受けられる可能性があります。
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- 第1回:シリーズ記事の前提をまずはサラッとお話します
- 第2回:マンション売却全体の流れをザッと説明します
- 第3回:いちばん大事な不動産会社の探し方(信頼できる+能力が高いが必須)
- 第4回:残っている住宅ローンの返済方法を知っておいてください
- 第5回:宣伝は不動産会社に任せて、掃除と片づけをテキパキやっちゃいましょう
- (現在のページ)第6回:契約から引き渡しも不動産会社のサポートを受けて進めれば安心
- 第7回:売却のあとは確定申告を忘れずに+講座全7回のまとめ